
第2話:どうやって“わが家の間取り”を考え始めたか?
後悔しない家づくりの思考整理術
こんにちは、トーリンホームの営業スタッフです。
普段は住宅プランナーとして、お客さまとの打合せやヒアリングを重ねながら、暮らしにフィットする間取りをご提案しています。
皆さまとの打ち合わせは夢いっぱいでとても楽しく、私自身年間100を超えるプランを描くほど大好きな仕事なのですが…
今回は私自身の家。誰もヒアリングしてくれません。
なので妻と協働しながら自問自答をしながらプランづくりをしています。
けれど今回、自分の家を考える立場になってあらためて感じたのは、
「家づくりのスタート地点は、自分に問いかけることから始まる」ということでした。
「何を優先したいか?」「どんなふうに暮らしたいか?」
これらを“言葉にして整理する”ことで、間取りは驚くほど描きやすくなります。
今回は、私自身がどうやって“わが家のカタチ”を考え始めたかを、プランナーの視点も交えながらご紹介します。
📝 STEP1:暮らしを“言葉”で描き出す
図面を描く前にまずやったのは、「こんな暮らしがしたい」を言葉で書き出すこと。
普段の生活の中で感じていた「こうしたい」「ここが不便だった」という気持ちを、とにかくメモに。
▼ 例えばこんな感じで…
- ✔️ 洗濯→干す・乾燥させる→収納 の動線をできる限りスムーズにしたい
- ✔️ モノが多くても片付く収納が欲しい
- ✔️ 仕事・家事・くつろぎの切り替えがしやすい空間にしたい
- ✔️ リビングにモノがごちゃっとしない間取りにしたい
- ✔️ できる限り周囲からの視線を感じないようにしたい
ふわっとした理想が、だんだん“間取りのヒント”に変わっていきます。
📋 STEP2:夫婦それぞれの希望をリストアップ
次に行ったのは、夫婦それぞれの希望を一覧化し、優先順位をつけることです。
👩🦰 妻の希望
- ◎ 家事動線が良いこと(超最優先)
- ◎室内干し中心+乾太くん対応
- ◎ 草木は最小限で
- △デザインや性能は信頼しているので全て任せる(無言の圧力)
- 〇ベランダも少しはあってもいいかも…?
👨💼 私の希望
- ◎ 洋服・靴・本などモノが多い → 大容量収納が必須
- ◎ 書斎スペース(在宅作業多め。あと実はちょっとゲームもできるようにしたい。)
- 〇 コスパを重視しつつも、どこかにデザインの爪痕を残したい
- 〇 仏壇を置くスペースも検討(できればあまり目立たないように)
- △ アート等を飾るスペースが欲しい
- 〇 長男なので、親戚が来たりしても大丈夫なようにしておきたい
この段階で、「どれを優先して、何を中心に間取りを構築するか」が見えてきました。
本当は妻からも常々「断捨離しなさい」と言われているのですが…
なかなかできないので収納は多めに…という部分はかなり重要度高めに設定しました(ごめんなさい)。
📍 STEP3:土地のクセを“前提”にする
今回の敷地はなかなかクセモノで…
- 📐 約40坪のやや変形地→車2台を駐車したらかなりギリギリ!庭は絶望的です。
- ☀️ 南側には3階建ての家が隣接 → 南からの採光ゼロ!太陽光も載せられません。(東西からは採光可能)
- 👀 住宅密集地+2面接道 → 視線・外観への配慮が必要
- 🏠 光の入る東側・お隣はマンションの駐車場→出入りも多くなるため1階LDKだとカーテン閉めっぱなしになるかも…
皆さんが思われている以上にクセが強い土地です。
この条件をリスト化した時点で、以下の内容を即決しました。
- 🚫 吹き抜けはつくらない(つくってもあまり意味がない)
- 🔁 部屋を広くとるため、回遊動線にはこだわらず、無駄を極力排除したコンパクトなプランに
- 📦 庭は最小限(と言うよりも不要かも)。2階リビングにて検討
💡教訓:
「できないこと」「メリットの少ないこと」を受け入れることもとても重要!
例えばこの状態で1階リビングに固執してしまうと、「採光のために吹抜けをとにかく大きく」したり、「視線を隠すために高い塀を建てる」…などなど、コストが沢山かかってしまうことが想定されます。
帰ってすぐ2階に上がるのは少し面倒に思えますが…今もマンションで階段を上がっているので問題なし!
歳をとったらしんどいのでは?と聞かれることもありますが…家の階段を上れなくなったら施設に入ると心に決めています(笑)
また、吹抜けにスペースを取られてお部屋が作れなくなってしまっては本末転倒。
私たちにとって、1階LDKのプランはデメリットの方が大きいプランだと考えました。
また、色々想像してみると2階リビングにした際の玄関もかなりカッコよくできるのでは…という期待感もあります。
そのため、2階リビングをベースにすることを決めました💡
この点を判断できると、プラン検討がスムーズに進み始めます!!
🎯 STEP4:優先順位と“判断軸”を決める
全部を叶えるのは難しい。だからこそ、譲れない軸を定めることが大切です。
私の場合はこの3つでした👇
- ✅ 洗濯〜収納までの生活動線の短さ
- ✅ 必要な部屋の確保(特にたくさんの収納と開放感のあるLDK)
- ✅ コストを抑えつつデザインのアクセント(玄関・LDK)
優先順位がはっきりすると、設計プランへの判断もブレなくなります。
📌 まとめ|これから間取りを考える人へ
これから家づくりを始める方には、まずこの3ステップをおすすめします👇
- 📝 STEP1:暮らしの理想を“言葉”で整理する
- 📋 STEP2:希望を洗い出し、優先順位をつける
- 📐 STEP3:土地の条件を受け入れて前提条件を把握する
間取りは、図面の話ではなく“暮らし方の話”です。
自分の中で判断基準を持っておくと、迷わず納得のいく選択がしやすくなると思います。
また、全ての事には必ずメリットとデメリットが同時に存在していると考えています。
私たちのリビングの配置のように、皆さまにとってメリットの大きいと感じる方をご選択頂ければと思います。分からない際は、是非ご相談ください!
次回は、実際にどんな図面をつくり、どう修正していったかをご紹介していきます!
📌シリーズ:工務店スタッフのマイホーム計画|家づくり体験記
📍次回予告:ようやく見えてきた“わが家のカタチ”。間取り、最終調整中
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